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前回の記事で,「評価規準(のりじゅん)」と「評価基準(もとじゅん)」について書きました。もう少し,整理したいので調べてることにします。
少し古い資料ですが,文部省の資料(文部省「小学校教育課程一般指導資料」(平成5年9月))の中に,関係する事柄を発見しました。
一部抜粋してみます。これまでの指導要録においても,観点別学習状況の評価を適切に行うため,「観点の趣旨を学 年別に具体化することなどについて工夫を加えることが望ましいこと」とされており,教育委員会や学校では目標の達成の度合いを判断するための基準や尺度などの設定について研究が行 われてきました。(文部省「小学校教育課程一般指導資料」(平成5年9月)より)
ここで,「基準」という言葉が出ています。
田村氏が述べるように,「どの程度できるか」という量的な評価の側面が強いです。その結果,資料の中でも指摘があるように「結果としてそれを単に数量的に処理することに陥りがち」になってしまったのですね。その反省から,「規準」という概念が生まれてきたのでしょう。
また,次のように書かれています。
このように,学習指導要領が目指す学力観に立つ教育と指導要録における評価とは一体のものであるとの考え方に立って,各教科の目標の実現の状況を「関心・意欲・態度」,「思考・判 断」,「技能・表現(又は技能)」及び「知識・理解」の観点ごとに適切に評価するため,「評価規準を設定する」ことを明確に示しているものです。 「評価規準」という用語については,先に述べたように,新しい学力観に立って子供たちが自ら獲得し身に付けた資質や能力の質的な面,すなわち,学習指導要領の目標に基づく幅のある資質や能力の育成の実現状況の評価を目指すという意味から用いたものです。(下線筆者)
観点別評価の中で使用されるのが「規準」ということですね。
なるほど,基準が「縦」のイメージに対して,規準は「横」のイメージになってきました。
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