023 「ベネフィット」を紹介する

 前回紹介した書籍，

樺沢紫苑（2018）,『学びを結果に変える　アウトプット大全』,サンクチュアリ出版.

の中で，「ベネフィットを紹介する」よさについて書かれていました。以下，引用します。

商品の本当の価値を紹介すること。言い換えると，「ベネフィット」を紹介することです。「ベネフィット（benefit）」とは，「利益」です。その商品を購入すると，クライアント（購入者）に，どのようなメリット，利益，得があるのか。その点をしっかりと説明しましょう。（p.103）

私はこれは，何も「販売」に限ったことではないと考えています。

例えば，これまでにもたくさんのイベントを企画してきましたが，いつも「いいものをつくる」だけでなく，「きちんと届ける」ということを意識してきました。せっかく質の高いものを用意しても，来てくださる人がいなければ意味がありません。まして，たくさんの人に登壇してもらうのであれば尚更です。登壇者にとってもメリットが生まれるように，「届ける努力」を怠らないようにするのも主催者の仕事だと考えているのです。

その時に，大切になるのがこの「ベネフィットを紹介する」ということだと思います。

例えば，次のイベント企画のチラシをご覧ください。

まだ作成途中ですが，このチラシ作成においても「ベネフィット」を紹介することを意識しています。例えば，

・後で視聴することができるよ

・YouTube視聴なので参加ハードルが低いよ

・10個のちょこっとスキルが知れるよ

といったことがそうです。

10人の先生方に登壇していただくわけですから，しっかりと「届ける」ことは主催者の仕事でもあるわけです。逆にいうと，届ける努力をするわけですから，当然スピーカーの皆さんもさらに質を高めようと尽力してくださるはずですし，その旨をお伝えしていくことになるのです。

またイベント企画についていえば，何より忘れてはいけないのが，「何のために，このイベントをするのか」という大前提です。

このイベントは，ちょこっとしたスキルを伝授することで，来年度からさらに加速度的に進むであろう「ICTの授業における活用」を強力にサポートするためなのです。