031 『2030年台のデジタル学習論』

 豊福晋平(2022),『2030年台のデジタル学習論』,GLOCOM. を読み終えました。


この中で素敵な言葉を発見しました。

「みんなで進む」の「みんな」には,もちろん産休・育休の先生方も含まれていると,私たちは考える。(p.155)

産休や育休中の先生方にとって,GIGAスクール構想はもしかしたら’おそろしいもの’かもしれません。だって本当に一気に教室が変わっていっていますから。あっという間に,一人一台端末になっていますし,Google Workspace?って感じですし。ましてや,これを使って授業…なんて想像もできないのではないでしょうか。

思い返してみてください。たった一年前ですら,皆さんの中でも大きな変化があったのではないでしょうか?私もついこの間まで,「Chromebook?」って感じでしたし,「ドライブ?」「共有?」といった感じでした。そしてこれらは,やっぱり使っていかないとその概念というのはなかなか理解できません。

そこも踏まえた上で,「みんな」の中には,もちろん産休・育休の先生方も含まれていると述べておられるその姿勢が改めて素敵だなと思った次第です。みんなで進む優しい世界にしたいものです。

さて,この本には他にもたくさんの論考が掲載されています。今の僕には少し難しいものもあったのですが,なかなかここまで骨太の本にも出会えません。未来を考えるという視点からも,ぜひ知っておきたいことだなと感じました。


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