079「イケア効果」の視点を学級経営に

 昨日のGW初日は,あいにくの雨でした。お出かけも難しいこんな時は,ネットショッピングにかぎります!ということで朝から散財してしまいました。

みなさんいかがお過ごしですか。

さて今日は,行動経済学から考える第2回目,「イケア効果」を学級経営に生かすというテーマで書いてみます。


まず「イケア効果」とは何か,簡単に説明しておきたいと思います。

「イケア効果」を一言で言うと,自分でつくると価値を感じるといったものです。

例えば,すでに出来上がっている模型の方がクオリティが高いにもかかわらず,自分で作ったプラモデルの方に愛着を感じるあれです。

昔,「たまごっち」が流行しましたが,これも自分で時間をかけて育成したものということで,愛着を感じたりします。育成ゲームはこのイケア効果を生かしたものと言えそうです。

バーベキューなんかもそうですね。焼肉屋さんで店員さんに焼いてもらった肉もいいですが,素人焼きにもかかわらず満足度が高くなるのは,そこに「自分で一手間加えた」からなのですね。


この考えを学級経営に生かすことはできないでしょうか。

例えば,「教室掲示」。

先生が掲示物を作成したり掲示したりした方が,見た目も綺麗なものを,綺麗に貼ることができます。でも,これって上述した「模型」や「店員さんの焼いた肉」と同じです。ここを子供たちに参加させることで,「イケア効果」が生まれてきます。つまり,子供たちに作ってもらった掲示物を子供たちに掲示させることで,より所属感や充足感などが生まれ,満足度が上がるとは考えられないでしょうか。

私たちは与えられることよりも,自分達で作り出すことにこそ楽しさや満足度を得やすいといったことがあるようです。こういった視点も併せ持っておきたいですね。

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