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2023年が始まりました。
今年は,2日に1回くらいのペースでブログに日々の思考をアウトプットしていこうと思います。昨年は毎日続けようとして,4ヶ月で息切れしちゃったからね。ということで,年末には投稿ナンバーが「300」になっていることを目標にします。
さて,一昨日,友人から外山滋比古さんの本を紹介していただきました。
「やわらかく,考える」という本です。
早速,Amazonでポチッとしました。
ついでに,名著『思考の整理学』を再読いたしました。
外山さんは,「人間には,グライダー能力と飛行機能力とがある」(p.13)と述べておられますが,これから求められる力は,まさに「飛行機能力」なのだと思います。昨今,「探究」という言葉が大事にされているのはまさにこの力なのでしょう。もちろん,二項対立になってはいけません。どちらも大事であることは言うまでもありません。外山さんも,この辺りは気をつけておられ,「両者はひとりの人間の中に同居している。グライダー能力をまったく欠いていては,基本的知識すら習得できない。何も知らないで,独力で飛ぼうとすれば,どんな事故になるかわからない。」と書いておられます。両者が同居しているというのがミソですね。
この辺りの話は,藤原和博さんが言われている「情報処理力」「情報編集力」の話(※)と近いように思います。
さて,本題です。
この本から僕が受けた重要メッセージは,「アイデアは寝させながら,自分のものを作り上げていく」ということです。とたえば以下のような記述が心に残っています。
「われわれが自分で考えたことがらについても,この第一次からの段階的抽象化が考えられる。断片的なひとつひとつの着想は,いわば,第一次的情報である。そのままでは,それほど大きな意味をもたない。これをほかの思考と関連させ,まとめて,第二次的情報にする。この時に,醗酵,混合,アナロジーなどの方法が働くのである。」(p.77)「人間の頭はこれからも,一部は倉庫の役をはたし続けなくてはならないだろうが,それだけではいけない。新しいことを考え出す工場でなくてはならない。倉庫なら,入れたものを紛失しないようにしておけばいいが,ものを作り出すには,そういう保存保管の能力だけではしかたがない。」(p.111)
知識をインプットし,それを寝かしながら,忘却させ,新たなものを生み出す・・・。この時,その方法として醗酵,混合,アナロジーが挙げられています。僕なりにこの3つを整理すると次のような感じです。
「醗酵」:アイデアを寝かすということ。忘却も大事な一つの機能だと捉える。
「混合」:各アイデアを混ぜ合わせるということ。創発概念とも近い。A+B=Cにする。
「アナロジー」:類推する。これって〇〇と近いな。〇〇から考えると〜〜ではないか。
そんな作業の繰り返しで頭を「新しいことを考え出す工場」にしたいものです。
ということで,新年明けましておめでとうございます!
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