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「知的文章術」,外山滋比古(2017).を読みました。
外山さんは僕が好きな作者さんの一人です。切れ味鋭い文章に,読みながら快感さえ覚えるのです。それがなんとも心地よい。
ということで,この本を読んで刺さったベスト5を紹介します。
第5位
形容詞があった方がいい文章のような錯覚をもっている人があるが,なるべく削る。贅肉が落ちる。(p.90)
だらだら書くのではなく,すっきりと。その形容詞はない方がいいのではないか,と考えることが大切なのでしょう。おそらく外山氏の文章は贅肉がない文章になっているので,切れ味鋭いんでしょうね。
第4位
つなぎの接続詞がない方が文章がスッキリする。
僕は,文章をつなげるために「どの言葉を使おう…」と考えることが多かったので,これは刺さりました。なるほど,使わない!という選択肢もあったんですね。盲点でした。
第3位
足りないのは才能ではなく,精進と努力,自信である。かりに少しくらい才能が乏しくても,人のしない努力をすれば,人並みは愚か,常人をはるかに超えるところまで上達することは可能である。(p.50)
「才能がない」なんて,簡単に使ってはいけない言葉なんですね。おそらく才能がなければ,超一流にはなれないんだけど,才能がなくても一流にまではなれる。「才能がないから」は自分への甘え,言い訳だと外山さんに叱られた気持ちです。
第2位
「同じことばをくりかえさないことですね。」(p.72)
肝に銘じます。
第1位
流れのいい文章,調子のいい文章を書くには,目だけ使うのでは充分でない。耳も使う必要がある。そして,耳にすらすら入らないようなことばづかいはなるべくしないようにする。(p.61)
口に出して読んでみる。シンプルだけど,それが大事。
そう考えると・・・仕事で書いている文章って・・・全然ダメだよな。
いかがでしたか。どれか一つでも「ん?」と思われる内容がありましたら,ぜひ一度,手に取ってみてはいかがでしょうか。外山さんの本,いいですよ!
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